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ヘルモード 開拓村農奴編のあらすじや登場人物・用語を紹介

あらすじ

35歳の廃ゲーマー・山田健一は、異世界で農奴の少年・アレンに転生する。
貧しいながらも温かい家庭で育ったが、転生や召喚士の能力については両親には話さなかった。
幼少期は幼馴染のクレナと騎士ごっこを楽しみながら、親に隠れて自分の能力の検証や訓練、アルバヘロン狩りをする。

アレンの住む開拓村では、秋の収穫後に「ボア狩り」を行っている。
6歳のある日、父・ロダンがボア狩りで重傷を負う。
これをきっかけにアレンは子供のふりをやめ、療養中の父に代わって農作業や水汲みを手伝うようになる。
また、創造神エルメアから「100人いても達成できない試練」と「試練を乗り越える知恵と力」を授かったと両親に打ち明ける。

開拓村を訪れた領主グランヴェルにより、ボア狩りの成功を評価され、参加者とその家族は農奴から平民にする褒美を得る。
さらに、ボア狩りの始まりについて問われ、開拓初期、冬越えの食糧をボアに奪われた際、ロダンがボア狩りを提案したことがきっかけであると説明する。

その働きを評価した領主は、ロダンにさらなる褒美を与えることを決定。
ロダンは、アレンを領主の屋敷で働かせてもらうよう願い出る。
こうしてアレンは、グランヴェル家の従僕となった。

登場人物

アレン

本作の主人公。転生前は35歳の廃ゲーマー・山田健一

何万時間もかけてやりこむ価値のあるゲームを求める山田健一は、「終わらないゲームにあなたを招待します」と書いてあるネットゲームを見つけた。
最も難易度の高い「ヘルモード」と「召喚士」を選ぶと異世界の農奴「アレン」に転生する。

天を翔けどこへでも行けるアルバヘロンのように、自由に生きてほしいという思いで、ロダンが名付けた。

転生前のゲームのプレイスタイルは、より強くなるため、レベルと装備を鍛え、より強い敵を倒す。不必要なアイテム収集や生産職、季節のイベントは無視というスタイルであった。

アレンとして転生した後も効率よくレベルを上げる方法を試行錯誤し、日々レベル上げを行う。座右の銘は、『ステータスを制する者はゲームを制する』である。

目標を達成する為なら領主や神に対しても平然と主張する。

農奴時代は、親からボア狩りへの参加許可が出なかったため、畑でのアルバヘロン狩りしか行えなかった。

父ロダンの働きへの褒美でグランヴェル家の従僕になった。

クレナ

アレンの幼馴染の女の子。農奴

3歳からアレンと騎士ごっこをして遊ぶ。
アレンと遊び始めた理由は、クレナがあまりにもおてんばで父ゲルダが振り回され限界がきて、アレンの父ロダンにお願いしたからだ。

騎士になることに憧れていたが、鑑定の儀で剣聖と鑑定される。剣聖を知らずに剣士でないことに残念がっていた。

剣聖の才能を確かめるために副騎士団長と戦い、剣聖の才能を持つことを認められる。

アレンが従僕となり村を離れる時に、騎士ごっこをして、初めてアレンに負ける。
しかし、アレンが「引き分けだから勝敗は次の戦いまで持ち越しにする」と言い、再開を誓う。

ロダン一家

ロダン

アレンの父。農奴。

茶色の髪でワイルドな顔立ち。体格も大きく筋肉質。20歳前後。

長子でないため農地を継げず、テレシアやゲルダ、ミチルダと開拓村に来た。

1歳のアレンにお願いされ、ボアの解体現場を見させてあげる。

鑑定の儀でアレンが才能なしと神官からいわれたが、自分の子でありしっかり育てるから心配するなと励す。
その日にゲルダと喧嘩をし、あざだらけで帰ってきた。

理由はロダンがゲルダに家族ぐるみでの付き合いをやめようと言ったからである。
剣聖クレナは貴族になる可能性があるが、農奴と付き合っていたら、貴族になる機会を失うかもしれないと考えたからである。

開拓村のボア狩りの中心であり、ボア狩りのロダンと呼ばれる。
ボア狩りを始めたきっかけは、開拓初期、冬越えの食糧をボアに奪われ、ボア狩りを提案したことだ。
その時に、友人を一人失っており、責任を感じている。

テレシア

アレン母。農奴。

茶色の髪に緑の瞳を持つ10代後半の女性。

召喚獣のことを知らず、バッタの召喚獣デンカを何度も踏みつぶしている。一般的なバッタより大きいのが原因かデンカへの殺意が強い。

ボアの解体現場は嫌いなようで、ロダンがアレンに見せてあげるために連れて行ったが、テレシアは行かない。

アレンが庭の木に石の投げてる理由を聞くと、魔獣から母を守るためと言ってくれたことに感動する。

鑑定の儀でアレンが才能なしだったと聞くと、やさしく頭をなでて励す。

マッシュ

アレンの弟。農奴。

世界を気ままに移動する魔獣マーダーガルシュから、自由に生きてほしいという思いで、ロダンによって名付けられた。

3歳になって外出の許可が出てから騎士ごっこに参加している。

ミュラ

アレンの妹。農奴。

ロダンを救ったミュラーゼの花という薬草から、テレシアによって名付けられた。

ゲルダ一家

ゲルダ

クレナの父。農奴

ロダンやテレシアの幼馴染で共に開拓村に来た。

ロダンがけがをしたときに、アレンに農業や買い物などについて教えてくれた。
クレナの遊び相手は大変で、アレンと遊んでくれるのを望んでいる。

鑑定の儀の後、ロダンから家族ぐるみの付き合いをやめようと言われ、拳を返し、お互いあざだらけになるまで喧嘩をする。

ミチルダ

クレナの母。農奴。

ロダンやテレシア、ゲルダの幼馴染で共に開拓村に来た。

姉御肌

リリィ

クレナの妹。

クレナと同じピンクの髪に青い目の女の子。

アレンがクレナの家に行ったときにクレナが連れてくる。
笑顔で両手をアレンに向けてくるので、アレンが手を差し出すとニギニギする。

グランヴェル男爵家

グランヴェル男爵

領主。薄紫色の髪をした、鷹のような目の男

開拓村にボアを納める量を増やすように命令した。

開拓村にボア狩りの様子を見に来て、狩りが順調なことを確認し安心する。
ボアを納める量を増やしたのは王命であり、カルネル卿が関係しているようだ。

若き日のロダンの働きの褒美として、アレンを従僕にした。

ゼノフ

騎士団長。

クレナとレイブランド副騎士団長を戦うように命令した。
ボア狩りでは、狩りの様子を褒め、狩りに参加していた農奴たちを戦士と呼び、感動していた。

レイブランド

副騎士団長

クレナが剣聖か確認するために戦わされ、クレナがエクストラスキルを使用した後は、押され気味だった。今後の活躍に期待。

セシル

グランウェル男爵の娘。薄紫色の髪で父親に似て吊り目がちな鋭い目をしている少女。

領主が開拓村に来た時に一緒に村に来たが、狩りの見学は父の許可が下りず村で待っていた。

セバス

グランウェル家の執事

村の住人

ドゴラ

武器屋の息子。平民。斧使いの才能を持つ。

ロダンの代わりに買い出しに来たアレンに、子分になるように言うが断られ、戦うが敗れる。その日以降アレンが買い出しに来るたびに戦う。

アレンからクレナの家での騎士ごっこに誘われて参加するようになった。

デポジ

開拓村の村長。平民

ペロムス

村長デポジの息子。商人の才能を持つ。

騎士ごっこにはあまり行きたくないがが、ドゴラにむりやり連れられてきている。
将来王家に仕える可能性があるクレナと交流を持つことは大事なため、父であるデポジも騎士ごっこを後押ししている。逃げ場はない。

地理

クレナ村

アレンの生まれた開拓村。

柵で覆われており、柵の外も低位の魔獣しかいないが、時折柵の隙間から入ってくることがある。子供にとっては危ないので、大人が対応する。

村長の名前であるデポジ村になる予定だったが、剣聖の才能を持つクレナにちなみ領主よりクレナ村と命名された。

グランヴェル

領都。クレナ村から歩いて5日ほどかかる

白竜山脈

白竜の住む山脈。ボアがいる林の先にある。

用語

イージーモード

・ノーマルモードの10倍の速度でスキルの入手、スキルの成長が可能
・エクストラスキルを3つまでガチャで引くことができる
・ゲーム初心者の方、レベル上げなんて嫌いだよという方に大人気のモード

ノーマルモード

・通常モード
・エクストラスキルを1つまでガチャで引くことができる。
・一番人気のモードでそれなりに育成可能
・どのモードにするか迷った場合はこのモードを選択しよう

エクストラモード

・スキルの入手、スキルの成長がノーマルモードの10倍かかる。
・しかし、ノーマルモードでは到達できない域まで育成が可能。
・通常スキルを1つガチャで引くことができる。
・ゲームに慣れた人、ノーマルモードでは易しすぎて不満のある玄人の方に最適なモード。

ヘルモード

・スキルの入手、スキルの成長がノーマルモードの100倍かかる。
・成長限界はなく、ガチャも引けないので、職業で選択したスキルのみ初期に入手することが可能。
・後悔先に立たず。絶望があなたの前に現れることでしょう。もし絶望を超えることができたなら、あなたはきっと1つの真理を発見できること間違いなしです。
・作成スタッフの遊び心で作ったモード。

職業

剣士や魔導士、商人などの生まれ持った才能のこと。

珍しさや才能の大きさを星で表す。
剣士は星1で、上位職業の剣豪は星2である。
星の数が多いほどより大きな力を入手できる。

世界のルールで身分が高い人は、星の多い職業で生まれる可能性は低い。
逆に身分が低い人ほど、星の多い職業で生まれる可能性が高くなる。

鑑定の儀

本人に潜在する才能を鑑定するもの。

対象は王族から農奴にいたるまで全員で、必ず5歳になったら受けないといけないと王国の法で決まっている。もし、鑑定の儀で才能が見つかれば、仕官することも夢ではないという噂もある。

アレンの召喚士は文字化けして表示された。鑑定の儀で表示される能力値は、ステータス上昇値とレベルアップ速度の両方を勘案したもの。

鑑定の儀の不正は大罪であり、死罪になることもある。

学園

鑑定の儀で才能が認められた者が教養を身に着け訓練を行う場所

収穫祭

この世界の暦で10月1日に行われる、豊穣の神に村長が収穫した作物を奉納するという儀式。農奴はそのような儀式に参加することはない。

農奴

・収穫物の6割を村長に納める必要がある。
・土地を所有できない。
・村の外に出るには村長の許可が必要だが、基本的に許可はおりない。

平民

・毎年人頭税の支払い義務がある。
・村の外に自由に出入りできる。

この世界の暦

1年12か月で1か月30日、1週間6日

スキル

スキルを使用することで経験値がもらえて、スキルレベルがアップするものとスキルレベルのないものがある。

スキルレベルの検証結果。

1.体の動きに補正がかかる。
2.威力が上昇する。

ミュラーゼの花

開拓村にあって最も効果のある回復薬。これによってロダンは命が助かった。

エルメア

創造神。アレンをこの世界に転生させた。

魔石

魔石は、魔獣の心臓近くにある。魔道具の動力源として使える。

召喚士

召喚獣を召喚する能力。魔導書を使って、ステータス確認や召喚獣の管理ができる

生成

・魔力を消費して、召喚獣のカードを生成する
・Eランクから魔石が必要

召喚

・生成された召喚獣のカードから召喚獣を召喚する
・召喚できる場所は、
・カードからの召喚とカードに戻すのは何回でも自由にできる

合成

・虫と獣以外の種類は、召喚獣カード同士を合成して作成する。
→虫+獣=鳥、虫+鳥=草、鳥+草=石
・Eランクから魔石が必要

加護

召喚獣を生成した分だけ召喚士のステータスが上昇する

拡張

生成できる召喚獣カードの枚数を増やす。

強化

召喚獣を強化する。加護になっているステータス2つの数値を上昇させる。

収納

・魔導書の見開きに縦横30センチメートル程の穴がありその中にアイテムなどを収納できる。
・Eランクからの召喚獣を生成するための魔石をこの中に収納する必要がある。

召喚獣

召喚士の能力で召喚できる召喚獣

召喚獣の系統別必要魔石数とアレンが考察した役割

系統必要魔石数召喚獣の系統別の役割(アレン考察)
虫系統1相手にデバフ効果を与える役割
獣系統1唯一の攻撃主体の系統であり、高い体力と攻撃力で敵を攻撃する役割
鳥系統3諜報及び情報収集を行う役割
草系統5回復を主体とする役割
石系統9防御を主体とする役割

魔獣

アルバヘロン

秋の始まりに北に渡って飛んでいくDランク魔獣。両翼の端から端まで4メートル、足から頭まで2メートルを超える大きな鳥。

グレイトボア

3メートル以上ある猪のCランク魔獣

ホワイトディア

ヘラジカのようなCランク魔獣。白い毛で雪に隠れて発見が難しいのであまり捕まらない。

マーダーガルシュ

Bランク魔獣。危険な魔獣で現れると物流が止まってしまう。

角ウサギ

Eランク魔獣